結婚式の写真(カメラマン選び)で失敗しない為に。

TIPS OF WEDDING PHOTOGRAPHY

結婚式の写真において失敗とは何か

まえおき:すべては二人の写真への価値観で変わる。

結婚式の写真、失敗などで検索するとそのことに関するたくさんの結果が出てくるかと思います。そのほとんどが一般的な事しか書かれておらず本質的な事には触れていません。何より二人の写真に対する考え方や結婚式に対する考え方によって失敗という定義が変わってくるからです。インターネットに情報が溢れる中全て鵜呑みにしてしまうと自分を見失う事になりかねません。まずは一度溢れる情報をシャットダウンして大切なパートナーと結婚式について話し合ってみてください。どんな結婚式をしたいか、誰を呼ぶのか、その中でゲストにどうやって喜んでもらうのか、予算はどれくらいか、どの程度までなら予算オーバーを許容できるのか。そして結婚式だから、一生に一度だからと言って無理だけはしないでください。
それからお二人の価値観にあったものを探し、選んでくださいね。二人が話し合った内容をそのままカメラマンに伝えることができ、しっかり聞いてくれる人、共感してくれる人、難しいリクエストでも代替案を提案してくれるカメラマンに出会えたらきっと素敵な写真を残すことができるでしょう。

結婚式の写真で失敗しないために

1:会場が提案する商品と自分たちが希望する写真のギャップ

結婚式においての写真に関しての失敗とは何か、いくつかあると思うのですが一番多いケースは式後、写真を受け取りそれらを見ると自分たちの想像していた写真と違うという事があげられるかと思います。そして多くの新郎新婦は会場が勧めてくるパッケージに含まれる写真業者のものを選ばざるを得ません。決してそれらは安くはなく、その価格に対してこのクオリティは納得できない。というような事情で当サイトにたどり着かれる方も少なくありません。すでに会場と契約してしまっている場合、持ち込み不可や持ち込み料が発生するなどのケースは多いので出来るだけ早いタイミングで気づくということが何よりも大切になってきます。
 

2:担当するフォトグラファーとのコミュニケーション

ではなぜそのような事が起こるのでしょうか?一番の問題は自分たちの結婚式を担当する フォトグラファーと直接コミュニケーションが取れないからだと思っています。式場が抱えるカメラマンも腕もセンスも良い方はたくさんいます。一方でデビューしたての新人アルバイトカメラマンもいるのは事実です。そして基本的にはその中から新郎新婦はカメラマンを選ぶことはできずにランダムで決まってしまう事がほとんどです。閑散期はカメラマンのリクエストなどある程度融通は効くかもしれませんが繁忙期になると特に当たり外れが多くなるので気をつけましょう。
 

3:専属カメラマンと持ち込みカメラマンの違い

私自身も元をたどれば会場専属のカメラマンでした。当日お支度が終わった新郎新婦と初めて挨拶して撮影をする。当たり前のようにこなしていましたがその時感じたのは今日はどんな二人なんだろう。。撮り漏れのないようにしなきゃ。という漠然とした不安からのスタートでした、当日の撮影をしながら会話をしながら徐々にあぁ、この二人はこんな二人なんだなぁと披露宴が終わる頃には感情移入はしていますが後に残るのはこんな二人ならもっとこんな風に撮影してあげたかったなぁという後悔の気持ちでした。
この事前に二人のことを知っているのと知らないのスタートには大きな差があります。撮影するカメラマン側にもですが撮影される二人にとっても当日を迎える気持ちや安心感には雲泥の差ができます。
専属カメラマンだから会場のスポットのことをよく知っている=いい写真が残ることは異なります。クレームにならないように抑えるところは最低抑えるという基準で写真が残されていくと思います。
では持ち込みカメラマンは何が違うのか。先ほども言いましたが事前にコミュニケーションが取れるというのが最大のメリットです。二人が結婚式で大切にしているものの優先順位がわかるので何を最優先にして残すのか。また事前にいただいている写真に関するリクエストも反映させることができます。指示書があればいいじゃないという方もいますが指示書通りにとるだけでなくプラスアルファを付け加えてさらに撮影に臨むのが持ち込みのカメラマンの良さだと思います。(もちろん持ち込み業者も価格重視からクオリティや関係性を大切にしている人まで幅広いので注意が必要です。)

失敗しないためのカメラマン選び

結婚式の写真で失敗しないために

1:数あるカメラマンから選ぶということ。選ばれるということ。

先ほどの項目で最後にちらっと出ましたが、会場専属と持ち込みのカメラマンで分けるだけではなくむしろ持ち込みの業者も溢れすぎているということをお伝えしなければなりません。インスタで検索すればはたまた数多くのカメラマンのアカウントに出会うでしょう。大切なのはインスタだけの投稿内容で決めるのはとても危険だということです。インスタの写真は良かったけど実際に納品しているアルバムを見せてもらったら全然良くなかったという事を実際に新郎新婦から良く聞くようにもなりました。撮影した素材を如何に料理してお客様に届けるか。すなわちアルバムとしてお客様に満足していただけるかまでが大切なスキルになってきます。
 

2:会う。知る。紡ぐ。

Shinji Morita photographyではこの三つの言葉を大切にしています。すごく当たり前の事なのですがこの当たり前のことがおざなりになっているのがこの業界かもしれません。
まずは会う。会ってお二人の事を知り私の写真に対する価値観や実際のアルバムを手にとって知ってもらいます。メールだけではなく会うことでお二人の安心感にも繋がるのはもちろんですが、何か違うなぁと感じていただくことも大切で違ったら違ったで自分たちに合う人が現れるまで、会い続けて欲しいと思っています。そして紡ぐ、撮影した写真をただデータでお渡しするのは簡単で後から見返したときに結婚式当日の感情が蘇るようなアルバムに出会うことはそう簡単ではありません。必ずフリーのカメラマンにお願いする際はその方が作ったアルバムを見せてもらってくださいね。デザイン性も大切な判断基準です。
 

3:そのカメラマンは二人を祝福しその後の人生まで寄り添ってくれるか。

おおげさな見出しかもしれないけどとても大切なことだと思っています。結婚式はあくまでスタートにすぎずその後も一生懸命に寄り添ってくれる人かどうかは自分も既に結婚して子供がいるからこそ大切な視点です。たとえ技術的にも優れたウェディングフォトが撮れてもその後の二人の人生に寄り添って写真をサポートしてくれる人はそう多くありません。業者の場合、カメラマンが辞めていたということも多く聞きます。どうか二人の結婚きを心から祝福してくれる、そして人生に寄り添ってくれるカメラマンに出会えるよう心からお祈り申し上げます。